問診や触診で、リンパ浮腫とある程度は診断できますが、リンパ系障害の範囲を詳細に判断することはできません。
一方、リンパ系障害の検査法としては、リンパシンチグラフィー、インドシアニングリーン(ICG)検査、SPECT/CT、MRリンフォグラフィー、リンパ管造影、超音波検査などがあげられます。静脈のうっ滞性病変があると、むくみの症状は影響を受けます。その静脈系の異常には超音波検査が用いられます。
光生病院では、ICG検査と超音波検査、そして静脈系異常の超音波検査を実施しています。一方、連携している岡山大学では、リンパシンチグラフィー、ICG検査、SPECT/CT、超音波検査が可能です。最も重要な情報が得られるリンパシンチグラフィーとインドシアニングリーン(ICG)検査について説明します。
リンパシンチグラフィー
標準的な診断検査です。
放射能をもつ薬剤(アイソトープ)を手や足に注射し、それがリンパ管を流れる様子をシンチカメラで撮影します。正常のリンパ管は線状に、むくみの場所は雲状にみえます。上肢や下肢全体のリンパの流れの傾向をつかむのに適しています。
世界的には、リンパ浮腫の確定診断として用いられています。