神経回復センター

ウェアリングオフに対するDBSの効果

DBSの治療効果

DBSは、薬物off時(薬が効いていない時)の全ての運動症状の改善やADL(日常生活動作)の改善です。
症状の日内変動が消失することで、患者さんは薬物on時(薬が効いている時)の状態を維持することが可能になります。

DBSの効果に関しては多くの研究で科学的に証明されており、薬物治療のみの群とSTN-DBS(視床下核電気刺激)併用治療群とに分けた156症例を対象とした比較試験において、術後6か月後、STN-DBS治療群において薬物off時の運動機能の改善、off時間の改善、QOL(生活の質)の改善が有意に認められたと言われています*4

また、UPDRS*5のADLスコアと運動スコアが、術後の薬物off ・刺激on時と術前の薬物off 時との比較では、それぞれ約5割改善したと言われており、薬の投与量やジスキネジア、日中のoff時間(薬が効いていない時間)は術後では5〜7割減少したと有意な改善がみられています*6



*4   Deuschl G et al.; German Parkinson Study Group, Neurostimulation Section: A randomized trial of deep brain stimulation for Parkinson’s disease. N Engl J Med 355: 896-908, 2006
*5 UPDRS(unified parkinson’s disease rating scale):パーキンソン病統一スケールのことでパーキンソン病の症状評価に用いられる。
*6 Kleiner-Fisman G et al.: Subthalamic nucleus deep brain stimulation: summary and meta-analysis of outcomes. Mov Disord 21 Suppl 14: S290-S304, 2006

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