神経回復センター

パーキンソン病の外科的治療の適応

パーキンソン病に対するDBSの適応とは?

パーキンソン病に対するDBSは、十分な薬物治療を行っても著明なwearing-off現象*1や、ジスキネジア*2がコントロールできない症例、薬剤の副作用のために薬物治療が困難な症例、薬剤治療抵抗性の振戦(手足の震え)に対して適応となります。

Wearing-off現象に対する効果としては、L-dopa*3に対する反応性がどれだけ保たれているかが最も重要な要素です。一般には若年者で、L-dopaに対する反応が良い人ほど、良好な手術成績が期待されます。年齢は70歳未満がよいとする意見がありますが、高齢者においてもL-dopaに対する反応性がよければDBSの成績もよいので、手術合併症のリスクを個々の患者さんで評価し、慎重に手術適応を行っております。著しい認知機能低下や精神疾患を合併した人では適応除外となります。



*1   wearing-off現象:薬の持続時間が短くなり、薬の効果が切れてくると症状が悪くなる現象。
*2 ジスキネジア:長期によるL-ドーパ製剤に服用により、起こる不随意運動の総称で自分の意思に関わりなく動いてしまう症状。
*3 L-dopa:パーキンソン病で不足するドーパミンを補充目的とした前駆物質。

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