神経回復センター

脳深部刺激療法(deep brain stimulation; DBS)

DBSは機能異常をきたしている中枢神経系疾患に対して、脳内に深部電極を留置し、標的を電気刺激することにより、異常な神経活動を制御する治療法です。

この治療の特徴は、

  • 安全性が高い:脳組織の損傷をほとんど起こさない。
  • 調節性が良い:刺激条件や刺激部位を変更することで症状の変化に合わせて調整が可能であり、刺激により副作用が出現しても刺激条件の調整により軽減させることができる。
  • 可逆性である:刺激を中止することで、元の状態に戻すことが可能である。そのため、治療のやり直しも行うことができる。

このようにDBSは「安全性」「調節性」「可逆性」の面で大変優れた治療法であります。
わが国では、2000年にパーキンソン病と本態性振戦に対して保険収載されており、主に不随意運動症に対する外科的治療として普及しています。

DBSが効果を発揮するメカニズムについては完全には解明されていません。DBSが標的部位の神経活動を抑制する、あるいは異常な神経活動パターンが正常化するといわれています。


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