光生病院リンパ浮腫治療センターの設立を振り返って
第5回 ツキイチコラム

リハビリテーション課 理学療法士 技士長 亀山 真悟

平成22年2月、岡山大学形成外科と当院が連携したリンパ浮腫治療センターが設立されました。当初1名だったリハビリテーション課のリンパ浮腫ドレナージセラピスト有資格者は、現在では5名にまで増員しています。

センター開設前、岡山大学形成外科木股敬裕教授より、リンパ浮腫治療患者の現状について貴重なご講演をしていただきました。講演を拝聴し、リンパ浮腫治療の退院後にフォローできる体制があまりにも整っていない日本の現状を知り、木股教授の声がそのまま患者様の声として深く胸に突き刺さったことをいまでも覚えています。その後、木股教授から最先端のリンパ浮腫治療を行っているリムズ徳島クリニックをご紹介いただき、見学の機会に恵まれました。リムズ徳島クリニックに到着すると、さっそく院長の小川先生より、リンパ浮腫治療の流れ、専用のバンテージについて丁寧に教えていただきました。さらに、セラピストの方を通じて、実際の患者様の治療を見学させていただきました。リンパ液の排液についての手技がとても奥深いものであることは、この最初の見学ですぐに理解することができました。また、リンパ浮腫の患者様にとって、排液の手技、入念な指導に加え、アフターフォローがいかに日常生活に影響するかを学びました。

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