リンパ浮腫とは

リンパとは

 リンパ管は脳や眼球を除く全身にくまなく分布され、リンパ液の輸送と身体の中で使われて不要になった物質(タンパク質や水分)を回収しています。リンパ管は弁により逆流しにくく、一定のリズムでリンパ液を運んでいます。運動による関節の動きや筋肉のポンプ作用、動脈の拍動、呼吸運動、接触(リンパドレナージ)によっても、リンパ管の働きは促されます。

リンパ浮腫について

 リンパ浮腫とは、リンパの流れが障害され、細胞の隙間にタンパク質の多い水分が臓器や組織に貯留した状態です。
 リンパ浮腫は原発性と続発性に分類されます。
 原発性は、リンパ節やリンパ管の発育不全や圧迫、狭窄、閉塞などにより起こります。
 続発性は、乳がん・子宮がん・前立腺がん等のリンパ節郭清後や放射線照射後、静脈疾患などにより起こります。
 リンパ浮腫は術後すぐに生じる場合もあれば、5年・10年経過してから発症する場合もあります。症状はゆっくりと進行しますが、適切な治療を受けず放置したり、炎症を繰り返す事により、皮膚の線維硬化が進行し、象皮症などを呈する場合もあります。
上記のことより、むくみを感じたらできるだけ早く受診し、治療を開始することが大切です。

参考文献

1)加藤逸夫・佐藤佳代子、「リンパ浮腫治療のセルフケア」、分光堂、2006
2)リンパ浮腫治療研究会、「リンパ浮腫診療の手引き」、メディカ出版、2007